自己啓発支援センター(R)
Self-Development Support Center



☆ライフプランから始める本気の自己啓発を支援します☆


所長 釼地邦秀
Kenchi, Kunihide



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開設(2014年6月22日)

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自己啓発の進め方>第6章:振り返りとフィードバック...永続的な自己啓発を目指す

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【はじめに】

最後は「振り返りとフィードバック」のステージです。1つの自己啓発目標の取り組みを終えたら(その達成度にかかわらず)振り返りをし、その結果を次の自己啓発に活かしていきましょう。それを繰り返すことによって、あなたの自己啓発能力を永続的に高めていくことが出来るのです。


【付記】

目標管理および会社主導の自己啓発(能力開発)における「振り返りとフィードバック」については[自己啓発百科>自己啓発に役立つシート集>021: 振り返りとフィードバックの方法_(ガイドシート)]をご覧ください。[▶本文]へ




【目次】

1.自己啓発目標の達成状況を判定する ▶[本文]へ

2.振り返りとフィードバック ▶[本文]へ




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1.自己啓発目標の達成状況を判定する

自己啓発の結果は、「(ほぼ)計画どおりに達成出来た、満足している」から「まったく出来なかった、満足感は無い」の間に分布します。ここでは、「ほぼ計画どおりに達成出来た、満足している」、「かろうじて及第点レベルの達成、まあまあの満足感である」、「まったく出来なかった、満足感は無い」の3つを取りあげて説明をしていきます。



◎ 「ほぼ計画どおりに達成出来た、満足している」
当初の計画・目標どおり達成出来た場合、あなたは大きな満足感を得ることが出来るでしょう。そして自分が成長したことを実感し、さらなる自己啓発への意欲も高まると思います。しかし、振り返りとフィードバックは達成出来た時にも必要なのです。成功の要因を分析して次なる自己啓発に活かして頂きたいのです。(1)その成功要因をしっかりと認識して次回にも活かす、(2)その成功要因に工夫改良を加えてさらに有効性を高める、といった方向で取り組んで下さい。(3)念のために、改善すべき点が無いか、それもチェックしておきましょう。これらを繰り返すことにより、自己啓発を成功させるためのあなた自身のノウハウ(know-how)が蓄積されていくのです。最後になりましたが、自己啓発を支えてくれた人たちにも感謝しましょう。そして、いつの日にか、あなた自身が誰かの自己啓発を支援して下さいますように。

◎ 「かろうじて及第点レベルの達成、まあまあの満足感である」
この結果にはいろいろなケースがあるでしょう。たとえば、計画した目標レベルは達成したが計画した達成期限を過ぎてしまった、計画した達成期限内に取り組み事項は消化したが目標達成レベルが当初の設定値より低くなってしまった、などです。この結果から学ぶべきことは以下の2つです。1つ目は、「まあこれで良しとしよう」と自己満足しないことです。計画どおりに達成出来た時の気持ちを想像して、そうならなかった残念さ・悔しさを感じて欲しいのです。そしてその気持ちを次の自己啓発へのスプリングボード(springboard)にして下さい。2つ目は、計画どおり完了出来なかった原因を分析して改善策を考えます。そうすることによって自己啓発のレベルを徐々に高めていくことが出来るのです。

◎ 「まったく出来なかった、満足感は無い」
この場合にはひたすら失敗の原因分析をします。ただし、良く考えずに他人や外的事情に責任転嫁してはいけません。なぜならば、失敗の原因を自分以外に求めると(他責にすると)、改善の糸口を見つけることが出来ず、なによりも自分自身の成長につながらないからです。仕事が忙しすぎた、残業が多すぎた、家族の協力が無い、専門学校の講師の講義が下手だ....と言っても、何も解決にはならないのです。

そうではなくて、仕事の効率化を図ったか、忙しい中で自己啓発を続ける工夫をしたか、家族からの協力を得られるように説明したか、講師には分からないところを質問したか、と考えて欲しいのです(自責に置き換える)。そうすれば改善策を見つけていくことが出来ますし、失敗から学んで成長していくことも出来ます。簡単なことではないかもしれませんが、失敗の原因分析は冷静・合理的に行い、次回の成功につなげていって欲しいものです。なお、新たな取り組み(新計画の作成)にあたっては実現可能性の確認(シミュレーション*)をとくに念入りに行って下さい。諦めずに、次回の目標達成に向けて、ぜひ再挑戦しましょう。


*「シミュレーション」については第2章「意志決定のポイント-4c」を御覧下さい。




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2.振り返りとフィードバック

振り返りの結果は必要なステージにフィードバック*します。


*【付記】
「フィードバック(feedback)」には生物学・心理学・情報技術などの研究分野ごとにさまざまな意味がありますが、このサイトでは「自己啓発の経過状況や最終結果を当初の計画や手順と照合して振り返り、そこから得た教訓をそれ以降の自己啓発に活用すること」と定義しています。



2-1.フィードバックの必要性

ビジネスの世界に限らず自己啓発においても「振り返りとフィードバック」はとても大切です。計画と結果を照合し、そこからさまざまな教訓を引き出し、そのあとの自己啓発に活かしていくことが出来るからです。図表-1「自己啓発の統合モデル」*の破線(a)は自己啓発に取り組みながら行うフィードバックを、破線(b)は計画した自己啓発を終了した時点で行うフィードバックを表しています。

*図表-1「自己啓発の統合モデル」は「プロローグ」のページにあります。▶「該当ブロック」へ



2-2.フィードバックのポイント

以下は「振り返りとフィードバック」のポイントです。

<計画の段階で「中間の進度チェック」の日を決めておく>
すべての計画期間が終わってから全体を振り返るのは当然のことですが、中間の進度チェックがとても大切です思いつきで中間の進度チェックをするのではなく、あらかじめ「どの段階で行うか」、「いつ行うか」を計画に組み込んでおきましょう。具体的には「自己啓発実行計画表」に記載することになります。図表-12 【Aさんの実行計画表】を参照して下さい

<振り返りとフィードバックはなるべく小刻みに行う>
小刻みに行うということは、修正が容易になるということです。このことは半年に1回の場合と、1ヶ月に1回の場合とを比較してみれば容易に想像がつくと思います。出来るだけ「中間の進度チェック」の間隔を詰めるということです。私は、ほぼ毎日チェックしています。

<振り返りとフィードバックは計画値の達成率だけではなく、プロセス(工夫と努力)についても行う>
たとえば、思いがけない促進要因が追い風となって計画値が達成出来ても、それで良しとしてしまってはいけないのです。促進要因が発生しなかったらどうなっていたかと(プロセスを)振り返り、今後のために必要なフィードバックを行います。反対に、計画値を達成出来なかった時でもプロセスの観点から次回に活かせること(フィードバックすべきこと)があるかもしれません。

<成功したことも失敗したことも、その要因を分析し次の計画と実行に活かす>
計画どおり達成出来た時には振り返りを忘れがちですので注意して下さい。なぜ計画どおり達成出来たか、その成功要因を考えてみます。さらには、達成は出来たけれど反省すべき点は無いだろうかと振り返ってみるのです。成果だけではなく、プロセス(工夫と努力)の検証も忘れないようにしましょう。たんなる「反対語」は対策になりません。失敗の原因として「よく読まなかった」、対策として「注意深く読む」は駄目です。「注意深く読む」ための具体的な方法、改善行動に直結する方法で表現しておきましょう。たとえば、「重要なところは線を引きながら読む」と表現した方が改善行動に結びつけやすいのです。成功しても失敗しても、その経験を将来に活かしましょう

<自己啓発を一生の習慣にしましょう>
三日坊主対策のところでも申し上げましたが、朝起きたら洗顔をするように、1日数度の食事を採るように、寝る前には歯を磨くように、自己啓発を習慣化しましょう。根気よく取り組むことです。もし頓挫したら(何度でも)再開すれば良いのです。諦めないことが肝心です。

☆自己啓発があなたの一生の習慣になりますように☆


【付記】

(1)

「日々の振り返り_ワークシート」も参考になると思います。▶[本文]へ


(2)

会社主導の自己啓発については拙著『自己啓発の事例と自己啓発の進め方』(Kindle 版) 第4章を参照してください。

第4章 会社主導の自己啓発にどう取り組むか

 第1節 目標の見つけ方

 第2節 実行計画(表)の作り方_「決意表明」作成のポイント

 第3節 実行のポイント(復習)

 第4節 振り返りとフィードバック

 第5節 会社主導の自己啓発と私的自己啓発の統合


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『自己啓発の事例と自己啓発の進め方』(Kindle 版) [▶内容紹介]へ



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自己啓発の進め方:目次

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プロローグ 本題に入る前の概要説明

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ここでは「ライフプランから始める本気の自己啓発」について、その全体像を紹介します。【目次】1.自己啓発の必要性/2.自己啓発の阻害要因/3.阻害要因を克服する方法/4.自己啓発の統合モデル5. 自己啓発プランの完成。

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第1章 運命観 運命は変えられるか

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ここでは「運命観」について自分自身の考えを整理・確認して頂きたいと思います。なぜならば、ライフプランや自己啓発プランは、さまざまな意思決定の積み上げによって創られ、その意思決定は、その人の運命観の影響を受けるものだからです。たとえば、「運命は変えられない」と考えている人と、「運命は変えられる」と考えている人とでは意思決定の仕方は変わるでしょう。【目次】1. 自己啓発と運命観/2. 運命という言葉の意味/3. 運命と人間の自由意思との関係/4. 運命と工夫・努力との関係。

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第2章 意思決定  意思決定のポイントを掴む

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ここでは「意思決定のポイント」を整理します。なぜならばライフプランや自己啓発プランはさまざまな意思決定の積み上げによって創られるからです。第1章の運命観の説明に整合性を持たせながら展開し、最終的には「意思決定のポイント」としてチェックリストの形に総括します。【目次】1. 自己啓発と意思決定/2. 「意思決定の意味」から導き出される意思決定のポイント/3. 「運命観」から導き出される意思決定のポイント/4. 「各ステージ」に共通する意思決定のポイント5. 意思決定のポイント(一覧表)。

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第3章 ライフプラン 人生目的と人生目標を定める

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ここでは「人生目的と人生目標の設定」について、その考え方、具体的な手順、最終的な確認の方法などを説明します。【目次】1.ライフプランは自己啓発の原点/2.人生目的の候補を探索する/3.人生目的を決定する4.人生目標の候補を探索する/5.人生目標を決定する/6.ライフプランの作成。

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第4章 自己啓発プラン ライフプランに沿った自己啓発プランの設計

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ここでは「自己啓発プラン」の作り方について、その考え方と方法を説明します。【目次】1.ライフプランと自己啓発プランの関係/2.自己啓発目標の探索/3.自己啓発目標の評価決定/4.人生目的→人生目標→自己啓発目標の体系的確認5.自己啓発目標達成手段の決定6.ライフプランと自己啓発プランの統合7.実行計画の作成/8.実行計画表の作成。

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第5章 実行 自分で自分をやる気にさせる

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自己啓発目標を達成するには「自分で自分をやる気にさせる」ことが肝要です。ここではそのポイントを紹介します。【目次】1.メメント・モリ/2.計画は手抜きをせずに作成する/3.人生目的→人生目標→自己啓発目標→実行計画の関係を忘れない/4.「実行計画表」を自己動機づけに活用する/5.一日単位のP・D・S/6.振り返りを「習慣」にする7.自己啓発目標を目に付くようにしておく/8.ほんの少しで良いからやってみよう/9.出来たことに意識を向ける/10.目標を達成した時の自分をイメージしてみる。 

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第6章 振り返りとフィードバック 永続的な自己啓発を目指す

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最後は「振り返りとフィードバック」のステージです。1つの自己啓発目標への取り組みを終えたら(その達成度にかかわらず)振り返りをし、その結果を次の自己啓発に活かしていきましょう。それを繰り返すことによって、あなたの自己啓発能力を永続的に高めていくことが出来るのです。【目次】1.自己啓発目標の達成状況を判定する/2.振り返りとフィードバック。

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引用・参考資料/更新記録

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・ 釼地邦秀(2013) 『ライフプランから始める本気の自己啓発』 三恵社。
・その他。

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