自己啓発支援センター(R)
Self-Development Support Center



☆ライフプランから始める本気の自己啓発を支援します☆


所長 釼地邦秀
Kenchi, Kunihide



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開設(2014年6月22日)

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自己啓発の進め方>第1章:運命観...運命は変えられるか

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【はじめに】

ここでは「運命観」について自分自身の考えを整理・確認して頂きたいと思います。なぜならば、ライフプランや自己啓発プランは、さまざまな意思決定の積み上げによって創られ、その意思決定は、その人の運命観の影響を受けるものだからです。たとえば、「運命は変えられない」と考えている人と、「運命は変えられる」と考えている人とでは意思決定の仕方は変わるでしょう。



【目次】 

1. 自己啓発と運命観 ▶[本文]へ

2. 運命という言葉の意味 ▶[本文]へ

3. 運命と人間の自由意思との関係 ▶[本文]へ

4. 運命と工夫・努力との関係 ▶[本文]へ



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1. 自己啓発と運命観

プロローグで申し上げたように「本気で自己啓発に取り組むならライフプランから始めなければいけない」というのが私の強調したいことです。自己啓発目標が見つからない、自己啓発目標を絞れない、いつも三日坊主で終わってしまうといった阻害要因を遡っていくと「ライフプラン」を念頭においた自己啓発になっていないという原因に辿り着くからです。反対に、ライフプラン(人生目的や人生目標)が決まっていれば心底から達成したいと思う自己啓発目標が見つかります。さらには、「時間が無い、お金がない」という消極的な考え方を「なんとか工夫・遣り繰りして取り組もう」という積極的な考え方に変えていけるのです。そのライフプランの前提になるのが「運命観」と「意思決定」です。先に掲げた図表-1の「統合モデル」に表現されているように「運命観」と「意思決定」が自己啓発のステージ全体を囲っています。「ライフプラン」・「自己啓発プラン」・「実行」・「振り返りとフィードバック」のすべては、あなたの「運命観」の枠組みの中で、あなたの「意思決定」によって進められていくという意味です。

例えば、「運命は変えられない。すべては神仏の定めることである」という運命観を持っている人と、「運命は変えられる。運命は自ら切り開いて行くことが出来る」という運命観を持っている人とでは、ライフプランや自己啓発プランを作成するための意思決定は随分と違ったものになるでしょう。

以下においては、運命という言葉の意味、運命と人間の自由意思との関係、運命と工夫・努力との関係について、順に説明してまいります。それらをヒントにしてあなた自身の運命観を定めて下さい。あなたの人生における、あなた自身の運命観なのですから(究極的には)他人がどう言おうと関係ありません。自分自身の運命観を定めて自己啓発に取り組んでいきましょう。





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2. 運命という言葉の意味

『広辞苑』(第6版)では「運命とは人知・人力を及ぼし切れない巡り合わせ」と定義されています(p.295)。ここではその定義に少し補足を加え、(1)「人知・人力を及ぼし切れない巡り合わせ」と考えるかどうかは本人次第、すなわち主観的なものである考えます。また「...及ぼし切れない...」と言うことですから、(2)運命に対して、ある程度は人知・人力を及ぼすことが出来ると考えることにします。すなわち、結果としての運命については、それ自体を変えることは出来ませんが、それへの解釈についての自由があると考え、未来の運命については自分自身の自由意思を働かせ得るなにがしかの余地があると考えることにする、ということです。





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3. 運命と人間の自由意思との関係

前項では、結果としての運命については「解釈の自由があり」、未来の運命については「自由意思を働かせ得るなにがしかの余地がある」と申し上げました。ここではその辺のことについてもう少し立ち入って説明します。

(1) 結果としての運命からは教訓を抽出する:
結果としての運命については「解釈の自由がある」としたのですから、望む結果になった時にも望まぬ結果になった時にも、その原因を確認し将来に活かすようにしたいものです。コツは運命や環境や他人だけに原因を求めるのではなく(他責のみとするのではなく)、自分自身にも目を向けることです(自責部分にも思いを巡らせましょう)。なぜならば、ある結果を運命や他人のせいにしてしまうと(それは自分のせいではなくなりますから)自分は何も変える必要が無い(今のままの自分で良いのだ)とういうことになります。その結果、自分の成長につながらなくなるのです。もちろん、他責か自責かは冷静合理的に判断しなければなりませんが、自責の中にこそ自分自身を成長させていくヒントがあることを忘れないようにしましょう。さらには他責・自責の別に関係なく、不運な結果を少しでも良い方に解釈したり、不運な結果の中から将来の希望の芽を発見しようとする気持ちも大切にしたいものです。不運のさなかにあってはなかなか出来ませんが、少し落ち着いてきたら考え方や気持ちを前向きに切り替えていくことが必要だと思います。

(2) 将来の目標を実現するために自由意思を働かせる:
将来の運命については自由意思により自分の望むような姿を期することが可能であると考えましょう。運命として自分に与えられた条件や制約があり100%思うとおりにはならないでしょうが、自分の自由意思を有効な行為に具体化することによって望む将来像を実現する<確率>を高めることが出来ると考えるのです。とくに自由意思に基づく工夫と努力は最重要のポイントになります思っているだけ、願っているだけでは駄目です。目標に置き換え、計画に具体化し、実行することが必要です





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4. 運命と工夫・努力との関係

自己の自由意思によって自分の望む将来を期するのであれば、自分に与えられた条件や制約のもとで「目標を達成した時の自分をイメージしながら、精一杯の工夫と努力をすること」が必要です。出来ないことは出来ないし、どうしようもないことはどうしようもありませんが、出来ることをやらないのでは話になりません。与件の下(もと)で精一杯の工夫と努力をしたいものです。たとえば、日頃からの訓練無くしてはマラソン大会での好成績は不可能でしょう。また、いつの日にか海外支店で働きたいと思っていても、語学力の養成など、日頃からの備えをしていなければチャンスが訪れてもそれを掴み取ることは出来ないと思います。「幸運の女神には前髪しか無い」のです。去って行く女神の後ろ髪を掴むことは出来ません。

さらに、準備の工夫と努力を真剣に続けていると幸運情報をキャッチするアンテナの感度が高まります。たとえば、いつも行っている書店で、今まで気がつかなかった有益な本を発見したり、自分に役立つ情報を数行の新聞記事の中から発見するようなことが起きるのです。とうぜん、人との接し方も変わり、人的交流の中から幸運の切っ掛けを掴む機会も増えるでしょう。準備の工夫と努力を続けるということは特定のテーマについての意識が高まるということですから、関連の情報や人脈に敏感になるのはごく当然のことです。チャンスを掴みチャンスを活かすには、つね日頃から自己啓発に取り組み、準備の工夫と努力を重ねておくことが大切なのです。「人事を尽くして天命を待つ」と言い切れるくらいの工夫と努力をしたいものです。



【付記】

*ページ[私の杖ことば]にある「祈りと努力は2つで1つ」も参考になると思います。▶[本文]へ

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自己啓発の進め方:目次

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プロローグ 本題に入る前の概要説明

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ここでは「ライフプランから始める本気の自己啓発」について、その全体像を紹介します。【目次】1.自己啓発の必要性/2.自己啓発の阻害要因/3.阻害要因を克服する方法/4.自己啓発の統合モデル5. 自己啓発プランの完成。

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第1章 運命観 運命は変えられるか

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ここでは「運命観」について自分自身の考えを整理・確認して頂きたいと思います。なぜならば、ライフプランや自己啓発プランは、さまざまな意思決定の積み上げによって創られ、その意思決定は、その人の運命観の影響を受けるものだからです。たとえば、「運命は変えられない」と考えている人と、「運命は変えられる」と考えている人とでは意思決定の仕方は変わるでしょう。【目次】1. 自己啓発と運命観/2. 運命という言葉の意味/3. 運命と人間の自由意思との関係/4. 運命と工夫・努力との関係。

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第2章 意思決定  意思決定のポイントを掴む

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ここでは「意思決定のポイント」を整理します。なぜならばライフプランや自己啓発プランはさまざまな意思決定の積み上げによって創られるからです。第1章の運命観の説明に整合性を持たせながら展開し、最終的には「意思決定のポイント」としてチェックリストの形に総括します。【目次】1. 自己啓発と意思決定/2. 「意思決定の意味」から導き出される意思決定のポイント/3. 「運命観」から導き出される意思決定のポイント/4. 「各ステージ」に共通する意思決定のポイント5. 意思決定のポイント(一覧表)。

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第3章 ライフプラン 人生目的と人生目標を定める

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ここでは「人生目的と人生目標の設定」について、その考え方、具体的な手順、最終的な確認の方法などを説明します。【目次】1.ライフプランは自己啓発の原点/2.人生目的の候補を探索する/3.人生目的を決定する4.人生目標の候補を探索する/5.人生目標を決定する/6.ライフプランの作成。

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第4章 自己啓発プラン ライフプランに沿った自己啓発プランの設計

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ここでは「自己啓発プラン」の作り方について、その考え方と方法を説明します。【目次】1.ライフプランと自己啓発プランの関係/2.自己啓発目標の探索/3.自己啓発目標の評価決定/4.人生目的→人生目標→自己啓発目標の体系的確認5.自己啓発目標達成手段の決定6.ライフプランと自己啓発プランの統合7.実行計画の作成/8.実行計画表の作成。

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第5章 実行 自分で自分をやる気にさせる

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自己啓発目標を達成するには「自分で自分をやる気にさせる」ことが肝要です。ここではそのポイントを紹介します。【目次】1.メメント・モリ/2.計画は手抜きをせずに作成する/3.人生目的→人生目標→自己啓発目標→実行計画の関係を忘れない/4.「実行計画表」を自己動機づけに活用する/5.一日単位のP・D・S/6.振り返りを「習慣」にする7.自己啓発目標を目に付くようにしておく/8.ほんの少しで良いからやってみよう/9.出来たことに意識を向ける/10.目標を達成した時の自分をイメージしてみる。 

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第6章 振り返りとフィードバック 永続的な自己啓発を目指す

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最後は「振り返りとフィードバック」のステージです。1つの自己啓発目標への取り組みを終えたら(その達成度にかかわらず)振り返りをし、その結果を次の自己啓発に活かしていきましょう。それを繰り返すことによって、あなたの自己啓発能力を永続的に高めていくことが出来るのです。【目次】1.自己啓発目標の達成状況を判定する/2.振り返りとフィードバック。

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引用・参考資料/更新記録

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・ 釼地邦秀(2013) 『ライフプランから始める本気の自己啓発』 三恵社。
・その他。

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